ゆとり世代、田舎へ移住する

平成生まれのゆとりど真ん中世代が移住して思ったことなどを書く日記

明日香村から各主要都市のアクセスは意外と悪くない

異常な移住人気を誇る村

今日、「地方創生」という言葉を起点に、過疎化が進んでいる地方自治体が移住者を呼びこむため色々な施策を打っています。

そんな中、我が明日香村については、観光情報のアピールは積極的に行っていますが、移住についてはあまり情報発信していません。明日香村は20年以上人口は減り続けており、人を呼び込まないといけない状態にかかわらずです。

 

その理由ですが、なんと現時点で明日香村への移住を希望している人、つまり移住待ちの人が約180人いるらしいのです。(村長が言ってた)

果たしてここまで異常な人気はどこからきているのでしょう?

役場の方が言うには、「明日香は子育てに超向いてる」という口コミが子育てママ達に広まっているから、らしいです。まあ確かに優しい雰囲気を感じる場所ですので(かなり適当)、実際に向いているのかもしれません。

 

ですが、私はもう一つ理由があると睨んでいます。それは、都会へのアクセスが田舎の割にはちゃんとあるということです。

 

普通に大阪や京都へ行ける

「村」なんて言われた日にゃあ、都市へは車で何時間運転しないと着かない、といったイメージが浮かんでしまいがちですが、明日香村についてはその限りではありません。

大阪

明日香村から行きやすい駅は、実は「飛鳥」ではなく「橿原神宮前」という駅になります。この橿原神宮前は、奈良県内でも結構ハブ的な役割を果たしている駅となっています。

ここから「近鉄南大阪線」という線に乗れば、一本でそのまま天王寺までいけます。40分程度です。そのまま天王寺でショッピングしてもよし、地下鉄で難波や梅田に行ってもよし、という感じですね。

橿原神宮前から5分くらい電車に乗って「大和八木」という駅まで行き、「近鉄大阪線」に乗れば、35分くらいで鶴橋までいけます。ここから環状線に乗ってもいいですね。

京都

京都は大阪以上に行きやすいです。

橿原神宮前から「近鉄京都線」の京都行きに乗れば乗り換えなしで京都駅まで行けます。一時間ちょっとくらいでしょうか?途中の「丹波橋」で降りれば京阪に乗り換えができます。「竹田」で降りれば京都市営地下鉄に乗れます。

 

こうして見てみると、厳格に言えば「何かと便利な橿原神宮前という駅に意外と近いのが明日香村」という感じですね。

じゃあどの橿原神宮前までどうやって行くのか、って話ですが、やっぱ理想は車です。でも村が運営しているかめバスというもので一応通うこともできます。タクシーだと1500円くらいですかね。

 

子育てに向いているし、その気になれば意外と簡単に大阪や京都に行ける、という点があるので、移住希望者が殺到しているのかもしれません。

 

※本当はもっと日常的なネタを書きたいのだが、どうしても村の紹介になってしまう…

田舎から都会へ毎日通勤するのはダルいし時間がもったいないかも

現在、私は奈良の田舎から大阪まで、毎日遠距離通勤をしています。

だが、正直キツくなってきた。

 

電車の乗車時間自体は合計1時間程度ですが、電車の本数が少なく、待ち時間がとても長いので、駅から家までの時間等と足すと、結局片道2時間程度かかります。

一日往復4時間を移動に消費していることになります。この通勤時間のあいだに読書をすれば、かなり色々な本が読めるかも…など考えていましたが、早起きや日々の疲労の影響でほとんど睡眠時間となっているのが現実です。

 

その会社が、本当に片道2時間かけてまで通って価値のある場所であればいいのですが、決してそこまでのものではないというのが正直なところ。

また、家族やご近所(都会と違って付き合いがかなり濃いため、第二の家族的なところがある)に何か大事があったとき、すぐに駆け付けられないというのも、精神衛生上あまりよろしくありません。

 

田舎に移住する際、都会で働いている会社に通い続けるのは、あくまで臨時的なものとして、移住した後、本格的に腰を据えて働ける仕事を地元で探すのもいいかもしれません。ただ、田舎には仕事自体がなかなかないのですが…。

田舎に移住する際に障壁となることたった2つのこと【仕事編】

移住するにあたって、気をつけなければいけないもう一つのことが「仕事」です。

なぜなら、残念ながら今の現代社会はお金が無いと生きていけない仕組みになっており、お金を得るには仕事をしなければならないからです。

 

そして、田舎移住あるあるですが、田舎には仕事がほとんどありません。

会社もないし、お店も少ない。働く場が無いんですね。

引っ越してから、「仕事が無くて生活困窮」状態に突入する前に、仕事をどうするかをよく検討しておく必要があります。

 

移住先の役所(役場)で働く

職業にこだわりがない場合、一番理想的なのはこれでしょう。

田舎に移住し、さらに安定した収入を得ることができます。

 

ただし、一番問題なのは「そもそも求人していない」ということです。

都会までいかなくとも、それなりに人口がある市は、定期的に職員を募集していますが、こと田舎となると、役場がそもそも職員を募集していません。

どれだけ試験勉強や面接対策をしていても、募集自体なければどうしようもありません。

引っ越しをする前に、事前に調べておく必要があります。

 

隣接している都市で仕事を探す

移住先の田舎に仕事が全く無さそうな場合、おとなしく仕事を探す範囲を広げるのも手です。田舎にもよりますが、隣接している市町村のどれかは、比較的大きい市だったりするので、そこで仕事を探したり、周りの市町村の地方公務員を目指してもいいかもしれません。

 

現在の仕事を継続できる田舎に移住する

意図した訳ではないですが、私はこのパターンです。

要するに、東京や大阪などの大都市まで何とか通えるくらいの距離にある田舎に移住するということです。

私の場合は、先に移住先が明日香村に決まったのですが、決断できた理由の一つに「何とか大阪に通える」土地だったから、というのがあります。私は以前より大阪の会社で働いていますが、明日香村であれば移住しても、引き続き今の会社で働き続けられることがわかったのです。つまり、「移住前の仕事を継続する」ことができる田舎に移住したのです。

…とはいえ、明日香村から大阪まで毎日通うのは、時間もかかりますし、かなり疲弊します。

せめて、その仕事自体は自分にとってとても良いものであれば、まだ通い続ける意味もあると思いますが、現在、色々あって仕事に対するモチベーションが急降下しております。そんな仕事に対して、こんな苦労して通い続けるってどうなんだろう、と最近考えています。(違う日記で書くつもりです)

 

ですので、この方法は、移住する時の一時しのぎとして使用し、その間に田舎付近での仕事をじっくり探す、というのがいいのかもしれません。(私もそろそろ、村の近くで仕事がないか探したいと思っているところです)

 

田舎での仕事について、いくつか案を書いてみました。

自分も早く都会からの完全脱却を目指し、動いてみたいと思います。

 

田舎に移住する際に障壁となることたった2つのこと【住居編】

田舎に移住するにあたって、気をつけなければいけないことはたったの2つだと思います。

すなわち

住居

仕事

この2つです。

この2つさえ何とかなれば、移住することは容易いです。

逆にこの2つが何とかなってないと、移住はほぼ無理といっていいでしょう。

 

まずは住居。

当たり前ですが、引っ越しというのは、新しい家があって初めて成立します。

ですので、引越し先となる新しい物件を見つけばければならないのですが、

田舎はとにかく物件がありません。

都会のあちこちにある不動産業者はありません。ではどうやって見つけるのか。

これは、自治体が運営する空き家バンクを使うしかないと私は思います。

空き家バンクというのは、色々な事情で空き家となってしまった物件を貸したい大家と、移住希望者を自治体が結びつけるサービスです。

 

私の場合は、明日香村が運営している空き家バンクに登録し、運良く素晴らしい物件と大家さんに巡り会うことができました。

 

「運良く」と書いてある通り、空き家バンクに登録すれば必ず物件が見つかるとは限りません。そもそも空き家の登録自体が、まだどこの田舎も少ないですし、大家さんが出す条件に合致していないと、やはり移住はできません。

こればかりは長期戦を見込んで、根気よく探すしかないと思います。

移住先の候補となる町や村が複数ある場合は、候補となっている複数の空き家バンクに登録するのもいいと思います。

 

余談ですが、明日香村の近くに橿原市という比較的発展している市がありまして、一度はそこの不動産業者を訪ねましたが、田舎の物件情報は、業者にはまったく流れないらしく、ほとんど何も見つかりませんでした。(狭いアパートが1件あっただけ)

 

田舎での家探しは、長い戦いになることが予想されますので、思い立ったらすぐにでも空き家バンクに登録するのがいいと思います。

 

 

私が田舎に移住した理由(これといった理由は無い)

そもそもなぜ明日香村に移住することになったのか。

 

きっかけは、奥さん(当時は彼女)の転職がです。

転職といっても、職種は看護師のまま、勤務先の病院を変えたい、という話でした。(転院?)

その話の中で、いっそのことその新しい病院の近くにでも引っ越して、一緒に暮らそうということになり、「それはいいけど、どこに引っ越すの?」と私が聞いてみたところ、奥さんが第一声、

「明日香村!」

と言ったのがはじまりでした。

 

なぜ、奥さんは一切の迷いなく明日香村を提案したのか。理由は奥さん曰く「いいところだから」とのこと。それ以外の理由は特になし。確かに明日香村は一度遊びに行ったことがあり、それはとてもいいところだと感じたのは覚えていました。しかし、他にも遊びに行ったところはあり、その中から明日香村をピンポイントで出してきたのは意外でした。

ちなみに奥さんは兵庫県出身で、奈良県には親戚も友人もいません。本当に村自体がなんとなく気に入っただけみたいです。また、田舎で喫茶店を開くとか、そういう一旗揚げるつもりも一切ありませんでした。(冗談で色々話に出たりはしましたが)

 

「只々いいところだったから、引っ越すことにした」

移住した理由をシンプルに言うならば、この一言につきます。

 

最近、「田舎に移住してスローライフ」みたいな話はよく聞きますが、上述したような店を開くとか、何とか団体の活動に所属して貢献する、みたいなスケールのでかい移住話ばかりで、移住を勧奨するばかりか、逆に「何か大きなことを企画していないと移住できないのか」とハードルを上げている感じがしてなりません。

そうじゃなくて、移住なんて所詮引っ越しなんだから、したいと思った時にすればいいんです。だから私も奥さんの提案に即承諾しました。(実際は数分くらい、会社に通勤できるかどうか調べてましたが…)

 

要するに、明日香村に移住した理由は「明日香村がいいところだったので」ということになります。ほとんど理由になってません。本能のおもむくまま移動した感じです。でも、それで正解だったと私は思っています。

 

 

田舎に移住したゆとり世代とは私のことである

奈良県に明日香村という村があります。

日本最古の都だったところです。つまり、東京や京都の先輩にあたります。

貴重な歴史的建造物などが多く、常にそこそこの観光客が来る地域で、あまり「村」を感じさせない活気がそこにはあります。

しかし、村の人口は20年以上連続で減少しており、過疎化の一途をたどっています。また、住民の中でもやはり高齢者がダントツで多いです。若者は本当に少ない。

 

そんな村に、平成元年生まれの20代が移住することになりました。

村で暮らすことや仕事のこと、はたまた何の関係もないことなど…私が思ったことや感じたことを、ひとりごとのように綴っていきたいと思っています。